1994/03/28

天城越え (2)

しばらく山道を歩くと
河津七滝」の最上流付近に出た

上流から順に
「釜滝」(かまだる)
「えび滝」(えびだる)
「蛇滝」(へびだる)
「初景滝」(しょけいだる)
「かに滝」(かにだる)
「出合滝」(であいだる)
「大滝」(おおだる)
の7つの滝が連なり
観光名所となっている


釜滝
蛇滝
伊豆には多い柱状節理
出合滝
大滝
滝の前に露天風呂があるので
撮影に気を使った
大滝の滝つぼ
土産物屋や食堂・旅館の並ぶ川沿いの道を
最下流にある大滝まで降りてくると
間もなく国道に合流

ここには「河津七滝ループ橋」がある

伊豆大島近海地震で寸断した道路の
復旧の際作られたもので
子供の頃に車で連れてこられたときには
まだ工事中だった
大滝付近から見た
河津七滝ループ橋
ここでしばしの間
旧下田街道を見失ってうろうろしたが
ようやく案内板を見つけて先へ進んだ

河津七滝の少し先
正面の建物は水力発電所跡
車道から離れた細い道が
畑や集落のつづく川沿いの土地を
河津川の下流に向けて緩やかに降りていく

徐々に中心街が近づき
近代的な家並みや学校なども見えてきて
ついに今回の最終目的地
湯ヶ野温泉に到着
木々に囲まれた河津川の渓谷の小さな橋の先には
天城越えを題材にした小説「伊豆の踊子」に登場し
作者の川端康成もよく利用したという宿「福田家旅館」があり
有名な場所だけあってツアー客で混雑していた

この頃は人が写り込むのを嫌っていたのと
絵葉書と同じ写真を撮っても無駄だと考えていたため
写真は残っていないのが残念

大勢の観光客にまじって福田家旅館を見学し
今回の旅は終了

国道に出て路線バスでJR河津駅へ出て
同じ伊豆でありながら乗ったことのなかった
伊豆急行の観光車両「リゾート21」に
初めて乗車し帰途についた