1993/03/10

上田 (2)

信濃国分寺から宿に戻ったあと
友人も起き出して
再び上田電鉄別所線で出発
別所温泉に観光に行った


別所温泉は別所線の終点で
のどかな田園のなかを
いくつもの古びた駅に停まりながら
古い電車が進む

木造駅舎の駅長室入り口にあった
「長驛」の文字を
友人が「ながさわ」と読んだのを
なぜかよく覚えている

そうこうしているうちに
目的地の別所温泉駅に到着

構内に楕円形の窓を持つ古そうな車両が停まっていて
丸窓電車」と呼ばれている事を知った

この別所温泉は
旅館の立ち並ぶ温泉街というよりは
普通の住宅地の中に宿がいくつかある
というような感じだった記憶がある

最初に行ったのは常楽寺
わら屋根のお寺というのが珍しかった

常楽寺の本堂

常楽寺本堂前の庭園

常楽寺の多宝塔

常楽寺多宝塔の説明版

常楽寺の次は
北向観音へ

坂を下りたところの
門前のまっすぐな道の両側に
びっしり土産物屋が建っていた

ここで上田ゆかりの真田氏の家紋
「六文銭」の湯飲みを購入
今でも実家に帰るたびに使っている

北向観音では
いいアングルがなく写真は無し

デジカメ時代の今なら
何枚かアリバイ写真を撮っていただろう

その次に行ったのは安楽寺

ここには日本では珍しい
八角形の塔があり
国宝に指定されているという

安楽寺の八角三重塔

八角三重塔
軒下の木組み

八角三重塔を見上げる
この時の帰路だったと思うが
別所線の途中駅下之郷で下車し
生島足島神社も見た

地元の祭りの山車か神輿が
真新しい倉庫に展示してあったのを
見た記憶があるのだが
そこでも写真を撮っていなかった

この第一回の上田訪問は
友人のアパート探しが主目的で

無事にいい物件がみつかって
契約のためにオーナーの和風豪邸を
訪れたりもしたのだが
こうやって写真を見返すと
寺社好きとも思えない友人と
ずいぶん観光ばかりしていたことに
驚かされる

上田 (3)